高さを抑えた地震に強いお墓への建て直し。須賀川市地域墓地

こんにちは！　福島県一円にてお仕事をさせていただいております、お墓のＴＲＹ（トライ）です。須賀川市の地域墓地にて、地震で倒れてしまったお墓の建て直しをお任せいただきましたので、ご紹介いたします！

【須賀川市地域墓地　建て直し】

須賀川市にて、お墓のご相談をいただきました。郡山の事務所から10分ほどのところにお住まいのご近所さまで、お墓の建て直しを検討されていました。

こちらがご相談いただいたお墓です。先日の地震で、蓮華の台座部分から上が倒れてしまっていました。建て直しを検討された理由として、お墓が古くなった以外にも、また地震が来たら倒れてしまうのでは・・・という懸念も大きかったそうです。

ひとまず、簡単に修理をしてお墓を元の状態にしました。ご相談をいただいたのがお彼岸前の直前で、建て直しはご希望されていたもののあまり日にちがなかったため、ひとまず簡単に補修をしてお彼岸のお参りをしていただき、建て直しについてはじっくりご検討いただくことになりました。

ご提案した図面です。洋型の石碑が納骨堂の上に設置された地上式納骨のお墓です。以前の和型墓石ほど高さはありませんが、しゃがみこまず立ったままでもお参りができます。ですが、お客様は同じ須賀川市内にある市営の須賀川霊園の規格墓のような、高さを抑えた安定したコンパクトなお墓をイメージされていましたので、イメージに近いものを設計してご提案しました。

最終的な決定図面です。地下に納骨堂を設置し、全体に高さを抑えた石碑をその上に設置します。何度もお打ち合わせを重ねてご検討いただいた結果、やはり最終的には安定感のあるこちらのお墓をご希望いただきました。

お彼岸後、魂抜きの法要を終えて工事に入りました。

工事開始です！　古い石をすべて撤去して、床掘りをしてお墓の土台を作るところです。正面から向かって右側に大きく傾斜していましたので、この立地でも問題がないようにしっかりとした土台を施工していきます。

後方から見たところです。工事が進んで、基礎コンクリートを流し込むところです。通常は横方向にのみ配筋しますが、今回は縦方向にも鉄筋を入れて、傾斜地でも十分な強度を保てるように、頑丈で立体的な基礎を施工します。

基礎が完成しました！　十分な厚みがあって、頑丈な基礎です。奥に見えているのは納骨するスペースです。

基礎の上にお墓の据え付けを進めていきます。納骨堂の上に、縁石と台座を設置しました。ボンドもしっかり使用して、地震に耐えられる免震施工のお墓にします。

後方の塔婆立ては錆に強いステンレス製です。石の土台にしっかりと設置しました。

ご納骨の際は、手前の拝石をこのように開いて納骨します。左右に手をかける部分を作っているので、開閉もしやすくなっています。中にはきれいな山砂を敷き詰めています。

ご納骨のお手伝いの際の様子です。中央にご家名を彫刻した石碑の端には桜の花を彫刻しました。ご親戚様のお墓にも桜の花が入っていて、奥様からも「名前だけだと少し寂しいかな」とご希望いただいたので、ちりばめるようなかたちで配置しました。花立正面にも蓮の花の彫刻を入れています。シンプルですが、明るく上品な仕上がりです。

こちらの地方の風習でたくさんのお花をお供えできるよう、三連花立も左右にご用意しました。石碑の丸みのある形状に合わせた、丸いかわいらしい形のものです。

ご納骨の日は、お盆前のとても暑い日でした^^; 日よけのテントをご用意してのご法要となりましたが、無事滞りなく終えることができました。

左手に墓誌、右手には丸い形で石碑とも統一感のある物置台兼ベンチを設置しました。中央の踏み石は、石碑と合わせた桜の花びらをブラストしてすべり止めとしています。長い間にはどうしても水垢などがついてくる部分ですが、こうした模様のすべり止めは汚れてもそれほど気にならず、お手入れがしやすいことをご説明すると奥様にとても気に入っていただけました。華やかで上品な雰囲気がさらに増して素敵ですね^^

お客様には大変喜んでいただけました。奥様は、「これで地震が来ても安心です！」ととても安心していただけたようでした。基礎の右側の高さには、「こんなに傾斜があったんだ」とご主人様も驚かれていましたが、十分な強度のある基礎を施工していますので、長い将来も安心してお参りいただけます。このたびは、当店にお墓の建て直しをご依頼いただきまして、ありがとうございました。お忙しい中何度もお打ち合わせをさせていただき、ご希望に沿ったお墓に仕上げることができるようにいっそう気を引き締めて取り組みましたが、最後はとても素敵なお墓に仕上がって喜んでいただくことができ、ホッとしています^^ なにかありましたら、またいつでもお気軽にお声かけいただければうれしいです。