桜をちりばめた、インド産アーバングレーの両家墓。石川郡平田村

こんにちは! 福島県一円にてお仕事をさせていただいております、お墓のTRY(トライ)です。石川郡平田村にて、両家墓を建立させていただきましたのでご紹介いたします!

 

石川郡平田村 新設 インド産アーバングレー

 

今回建立させていただいた平田村は、当社郡山店からは車で1時間以内の距離です。ご相談内容は、「ご親戚様とご一緒にお墓を2基作りたい」というものでした。いわゆる「両家墓」というもので、他にも相談されたそうですがなかなか思うようにいかず、ご自分でネットで調べたりされて、当社のホームページをご覧になって「ここならば」とご相談にお越し下さいました。

 

こちらが建立される場所です。すでにお二方がご納骨されていました。ここに、お施主様のお家と、そのおば様のお家の両家墓を建てたいとご希望でした。実際の敷地の広さ等を確認して、まずはご提案図面を作成しました。

 

ご提案図①

お客様のご希望は、高さのある和型のお墓は地震で倒れたりすると怖いので、シンプルな洋型のお墓がいいということでした。また、広い敷地でもご予算内に収まるようにしたいとおっしゃっていましたので、まずは全体の高さや石のボリュームを抑えたこちらのデザインをご提案しました。敷地の境に柵を設けずあえてフラットにし、お墓本体も低い位置に設置、シンプルな形状です。

 

ご提案図②

こちらは敷地の境を明確にして、お墓自体も高さを設けたデザインです。結果、こちらの図面を元にさらに修正を加えていって、最終的な図面が決定しました。ご了承いただいて、工事に入ります。

 

まずは、魂抜きのご法要です。ご遺骨を取り出すお手伝いもして、お墓の建立をご報告します。お骨壺はきれいにして、新しいお墓へお納めします。

 

工事開始です。まずは基礎工事からスタートです。掘り下げて砕石を敷き、地固めをしてしっかり地盤を固めます。一度納骨されていたため、土が少し柔らかくなっていましたので、念入りに地固めをします。

 

地盤を固めたら、木枠と鉄筋を組みます。奥の二つの木枠は二つのお墓の納骨堂の下にあたる部分で、土のまま残します。

 

木枠の中にコンクリートを流し込みます。バイブレーターで振動を与えてコンクリート内の空気を抜くことで、基礎の強度を高めます。数か所のパイプは水抜きのための穴です。

 

土台の後方の石を据えています。これから横壁を設置するところです。たっぷり墓石用のボンドを使用します。

 

納骨堂の角部分です。角の部分は、耐震ボンドの他にL字の金具を取り付けて、より強度を高めています。青いテープは目地をしっかり入れるための養生テープです。中央あたりの白い石は、この上に設置する貼り石を支える台石です。見えなくなる部分ですが、強度を保つ重要な台石です。

 

正面から納骨堂を見ています。奥の壁の隙間にはこのあと塔婆立てを設置します。納骨堂の底は清浄な山砂を敷き詰めます。側面の穴は、納骨堂内の空気を循環して湿気が溜まりにくいようにするための換気口です。石碑の土台をこの上に設置するため、ボンドを塗布して準備しています。

 

完成しました!

中央に墓誌を挟んで、両家のお墓が並んでいます。家名の端に桜の花、納骨堂の前壁に家紋を入れました。

 

左側のお墓です。桜の花の彫刻は、「少しピンク色を足したい」というご希望があったので、完成後にいくつか色を入れました。お客様にとても気に入っていただけました^^

 

右側はおば様のお家のお墓です。桜の彫刻は左右対称になるように、バランスを見て配置しました。

 

歩く部分はすべり止めが欲しいということでしたので、石碑と合わせて桜の柄にしました。花がちりばめられて、かわいらしく華やかに仕上がっていますね! ベンチはご両家で使いやすいように中央に配置、墓誌も両面にご両家分を彫刻できます。

 

お墓後方です。一般的な塔婆立ては、2,3枚をまとめて立てることが多いです。そうすると風などでガタついてしまうので、あえて1枚ずつ建てられるように細かく刻みを入れています。後方の壁石と一体化した、すっきりとしたデザインです。お墓の側面には納骨堂の換気口が見えています。お墓の左右にあり、金具を取り付けているので、雨だけでなく虫などの侵入も防ぎます。

 

もともと埋葬されていたご遺骨とともに、これまでお寺に預けられていたご遺骨もこの機会に改葬されました。ご家族皆様が「とっても立派になって・・・」と喜んで下さって、おば様も涙ぐんで感激してくださっていました。将来の管理のこともあって長い間建立を考えながらもなかなか建立に至らなかったそうですが、それが今回やっと実現し、感慨深いご様子でした。

今回は、ご親戚同士での両家墓の建立でした。お客様は、「同じ敷地に二つの家のお墓を建てて良いの?」というところから分からなかったそうですし、他のお店で相談されてもなかなかうまくいかず、ご不安だったことと思います。当社では、嫁がれた娘様のお家とご実家の両家墓などはたびたびご相談いただきます。今回はご親戚同士という珍しいケースでしたが、どちらにしても両家墓は、お墓の管理など将来のことを考え、安心できる方法として検討されています。多数の実績があり、ご両家墓ならではのご提案も可能ですので、ご検討中の方はぜひ一度ご相談くださいませ。

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