楢葉町寺院墓地にて、華やかなデザイン墓石を建立!しだれ桜の立体彫刻、多彩な模様の踏み石
福島県一円にてお仕事をさせていただいております、お墓のTRY(トライ)です。楢葉町の寺院墓地にて、インド産MU・アーバングレーと、ノルウェー産ブルーパールを使用した華やかなデザイン墓石を建立させていただきましたので、ご紹介いたします!
楢葉町寺院墓地 新設 インド産MU・アーバングレー・ノルウェー産ブルーパール
今回のお客様は当初、「ガラス墓を建てたい」と色々な石材店を見ていらっしゃって、当社にもガラスのお墓の施工事例がありますので、ホームページをご覧になってご連絡くださいました。ガラス墓をご希望のお客様は、ネットで色々調べておられる中でホームページをご覧になって、「首都圏で人気のガラスのお墓が福島でも作れるんだ!」という経緯で、当社にお問い合わせくださっているようです。
墓地は楢葉町にすでにお持ちでした。当社は、中通り地域や会津地域を中心にお仕事をさせていただいていますが、いわき市をはじめ浪江町や南相馬市など、浜通り地区でもご相談をいただいております。
お墓はまだ建てられていませんが納骨室は設置されていて、この状態で親御様のご納骨もされていました。震災前にお墓を建てるご予定だったそうですが、震災後避難されていた期間もあり、10年以上が経ってこのたびお墓を建てることになったそうです。
魂抜きをしていただいて、お墓の建立をご両親様にご報告しました。お墓については、まずは一番のご要望だったガラスを使ったお墓を中心に図面を作成しました。

ご提案図①
こちらは石碑の一部にガラスをはめ込んだお墓です。カラー図面と、現地のお写真に合成したものをご覧いただきました。デザイン墓石のカタログをご覧になりながら、「こういう感じがいいかも」といくつかお選びいただいたものをもとに、ご希望のイメージが形になるよう図面をお作りしました。

ご提案図②
こちらは同じご予算内で、ガラスを使わない分、石のボリュームを増やして重厚感を持たせたデザインです。ご家族でじっくりとお考えになった末、最終的にはガラスを使わない重厚なデザインをお選びになりました。
工事が始まりました。まずは基礎工事です。地震に強いお墓にするため、しっかりと強度の高い基礎工事を行います。土を掘り下げて転圧し、地盤を固めているところです。
砕石を入れてしっかりと地固めをしたら、木枠を組んで配筋し、コンクリートを流し込みます。流し込んだら表面をきれいにならして、しっかりと固まるまでしばらく養生期間をおきます。
基礎が完成したら、石の据え付けが始まります。周りの貼り石部分の設置から開始です。
外柵の腰石を組み立てています。石と石の接着面はボンドを使って接着し、角の部分はL字の耐震金具で固定します。
納骨堂部分が組み上がってきました。中央の石で区切られた空間が納骨スペースです。角の部分はすべて耐震金具で固定し、地震などの揺れでも石がズレたり開いたりすることを防ぎます。
また当社では、納骨室内に湿気が溜まらないようにする「乾式工法」を採用しています。納骨スペースの石に換気のための穴が開いていて、外側の腰石にも換気口を設けているので外気が循環し、湿気が溜まりにくい構造になっています。大切なご遺骨を湿気やカビなどから守ることができます。
耐震用のボンドを2種類使って、棹石を設置するところです。十分な量を使ってしっかり接着します。
踏み石です。手前側は多彩な模様の踏み石を配置した華やかなデザインです。最後に養生テープの場所に目地を打って仕上げます。
踏み石の上にベンチも設置して、完成です!
使用した石は、インド産のMUという黒御影石と、同じインド産のアーバングレーです。奥側の踏み石には、ワンポイントでノルウェー産のブルーパールを配置しました。
中央奥に石碑、左手に墓誌、右手は塔婆立です。お花立は石碑手前のものとあわせ、3連タイプのものも一対ご用意しました。踏み石は、お打ちわせの段階で「全部の柄を使いたいです」とご希望いただき、6種類すべての柄を組み合わせ、とても華やかになりました^^ ベンチはこの向きに設置することは珍しいですが、腰掛けると石碑や墓誌を正面に見ることができて、故人様と対面できるような形になっています。
石碑は中央がご家名で、立体的なカットが特徴のデザインです。左右にはしだれ桜を彫刻しました。
「ファントーニ」という彫刻技法で、とても立体的で躍動感のある仕上がりです。MUは真っ黒に近い石なので、彫刻も映えてより美しく仕上がっています。
墓誌です。こちらもMUを使用しています。親御様のお名前を彫刻しました。鏡面のような艶やかさで、周りの景色を映し込んでいます。
右側は塔婆立です。2色を組み合わせたデザインで、石碑の後ろに設置することが多いですが、せっかくなのでお名前が見えるように配置しています。
こちらは犬小屋をイメージした置物です。奥様が亡くなったワンちゃんも家族の一員として一緒に偲べるようにと、「作ってくれませんか?」とご依頼くださって、かわいらしい置物をお作りしました。扉は開けられるようになっています。お客様は、「お参りに行くときはワンちゃんのおやつを入れますね!」とおっしゃっていました^^
納骨堂内部はこのようになっています。清浄な山砂を敷き詰めています。お骨壺のままでも、お骨壺から取り出してもご納骨ができます。
後方から見たところです。後方には一本ものの大きな石を使いました。側面にあるのが換気口です。雨や虫などが入らないよう、ステンレスのカバーを付けています。
ご納骨当日を迎えました。小雨でしたので、テントをご用意しました。
ご家族様・ご親族様が多数参列されて、滞りなく行われました。最後は雨も上がっていました。
広い敷地の幅をいっぱいに使った贅沢な造りで、重厚感があって華やかなお墓に仕上がりました。お客様にはお墓の完成をとても喜んでいただくことができました。参列されたご親族様にも、印象的なお墓の出来栄えが好評でした^^ このたびは、当社にお墓づくりのお手伝いをさせていただきまして、ありがとうございました。お忙しい中でも事務所まで何度も足を運んでくださり、感謝申し上げます。お打ち合わせの中でお聞かせいただいた、お墓づくりのためにコツコツ費用を準備されていたことや、「ご先祖様のためでもあるけれど、将来の自分たちのためでもある」というお考えに触れて、お墓に込められたその思いが少しでも形になるよう、心を込めてお手伝いさせていただきました。お客様のご自慢のお墓になればうれしい限りです!お参りされていて何かお困りの際は、いつでもお気軽にお問合せください。今後ともどうぞ末永くよろしくお願いいたします。