田村郡三春町にて、桜で彩られた洋型墓石を建立！インド産LK2＋アーバングレー

福島県一円にてお仕事をさせていただいております、お墓のＴＲＹ（トライ）です。田村郡三春町にて、インド産LK2とアーバングレーを組み合わせた、桜で彩られた洋型墓石を建立させていただきました！

田村郡三春町新墓　インド産LK2・アーバングレー　貼り石：中国王晶石・北大青19

当社のホームページをご覧になったお客様から、お墓の建立をご相談いただきました。特にお急ぎではありませんでしたが、たたき台の見積もりを作ってほしいとご希望いただいて、ご予算とご希望をうかがってご提案させていただくことになりました。

こちらがお墓を建てる墓地です。敷地の寸法を測って、広さにあわせた図面を作成します。

特にご要望がなかったので、いくつか図面を作成して見ていただきました。「かっこいいね～」とおっしゃっていただいたデザインもあったのですが、時間をかけて検討されていくうち、ご希望のイメージも少しずつ変わっていきました。

その後、5,6回のお打ち合わせを経て、イメージを少し絞っていきました。台石に違う色合いの石をアクセントのように配置して、石貼りも２色遣いになっています。

決定図面

最終的な決定図面です。ご要望を伺ってご提案したものに、お客様が手書きでイメージを加えられてこちらに決まりました。納骨堂部分は敷地の端までいっぱいに設けることで、重厚感を出しています。墓誌は敷地左手に設けることになりました。

それでは、工事開始です。まずは床堀りをして基礎を打つ準備をします。

地面を転圧してしっかり固めたら、鉄筋を組んで生コンクリートを打ちます。奥の四角い穴の上にお墓の納骨堂が設置されます。丸い穴は墓地内に水が溜まらないようにするための水抜き穴です。

石の据え付けが始まりました。正面から見て左側の納骨堂内部です。石と石は耐震ボンドでしっかりと接着し、L字の耐震金具を使って固定します。万全の耐震施工です。石に空いている穴は、納骨堂内の空気を循環する換気口です。

上に天板を設置して、納骨堂が組み上がりました。石貼り部分も設置して、最後に目地を打って仕上げます。

お墓本体を設置します。こちらも耐震ボンドを使って設置します。２種類のボンドを使うことで、さらに強度の高いお墓にします。

台座の上にさらに棹石を設置します。たっぷりと十分な量のボンドを使用して、しっかり接着できるようにします。

最後に全体に目地を入れて、花立や香炉などを設置したら工事完了です。石碑はインド産LK2という黒御影石と、同じくインド産のアーバングレーを使用しました。

「桜を入れたい」ご希望で、棹石左上の目立つ位置に彫刻しました。お花がたくさんあり、花びらが舞い散るような華やかなデザインです。黒い石の美しさを活かしたいということで、家紋は枠を付けずに仕上げています。洋型は和型に比べると低いことも少し気にされていたので、高さ調整のためにアーバングレーの部分も設けました。

足元は、印象的なしだれ桜をブラストしました。こちらは中国産の北大青という少し青味のある石を使用しています。ここはお参りの時に歩く場所なので傷がつくことも心配されていましたが、真っ黒な石に比べると傷が目立ちにくいこともあって北大青を選ばれました。

近年は、全面を石貼りで仕上げるお墓も多くなりました。砂利敷も完成後すぐはきれいなのですが、しばらくするとホコリなどで汚れることもありますし、何よりも石貼りの場合はほうきで掃いてサッとお掃除ができることがメリットです。「できるだけお掃除しやすいようにしたい」と希望されるお客様が多いので、石貼りも増えています。また、石貼りはフラットでバリアフリーのお墓にできることもポイントです。今回は「コンクリートの縁石の高さとあわせてほしい」とご希望いただいたので、一般的には縁石より高く設計するところを、フラットになるよう設計しました。

納骨堂は左右に換気口を設けているので、納骨スペースに湿気がたまりにくく、快適な状態を保つことができます。棹石背面には、このように右隅に建立年月と建立者の方のお名前を彫刻しました。正面のお名前も横書きなので、それにあわせたいというご希望です。

また、納骨スペース正面は黒御影石ですが、後方はこのように白がメインとなっています。この部分は、後方にお墓が建つと見えなくなる部分です。使用した石材それぞれの価格帯があるので、うまく工夫して組み合わせることで費用面も抑えつつご希望を叶えることができました。

今回のお客様は、初めにお会いしてから１年近くかけてのお墓作りとなりました。何度も図面を作成したので「申し訳ないね」とお気遣いいただきましたが、最終的に思った通りのデザインが出来上がって、最後は「TRYさんにお願いして本当によかった」ととても嬉しいお言葉をいただくことができました！お客様は、ご自分でもネットで調べて勉強されるなど、とても熱心にお墓作りに取り組まれていました。そこで得た情報等も踏まえながら、「自分が本当に納得した良いものを作りたい」とじっくり時間をかけて考えられた末、ようやく完成に至りました。これからこのお墓が、お客様のご自慢のお墓になれば何よりうれしく思います。このたびはお墓作りのお手伝いをさせていただき、ありがとうございました。